09 コートゥー族の御霊屋(Cotu Tomb)  
     
  コートゥー族は、オーストロアジア語系モンクメール語グループに属し、人口約6万(2009年)、父系制で、主にクアンナム省やトゥアティエンフエ省の山地に居住している。 この御霊屋は、クアンナム省ドンザーン県アリエン村の男性の義父が1996年に亡くなった時に造られたものをモデルに造られた。このような御霊屋は、社会的地位の高い人の2回目の葬儀のためのものである。欠かせないのは、水牛の頭と雄鶏で、水牛は、葬儀の際に犠牲にされる水牛を表し、また財産をも象徴している。その他、棺には大トカゲや龍、孔雀椰子の葉など、コートゥー族の伝統的なモチーフの彫刻が施されている。
各御霊屋には、家族の4つか5つの遺体を入れることができる。